和菓子の命とも言える水。三方を山に囲まれた京都盆地の地下には、膨大な量の地下水が蕩々と流れています。当舗ではその自然の恵みを地下深くから汲み上げ、最新技術で濾過。お赤飯をはじめとする全ての商品に使用しています。
現在の本店所在の地域はその昔、太閤秀吉が自身の邸宅である聚楽第を築いた場所の程近く、秀吉配下の大名がこぞって邸宅を建てた跡地にあたります。町名に長尾や浮田といった戦国大名ゆかりの名前が見られるのもそのためです。
秀吉が聚楽第をこの地に築いた理由の一つとして、良質で豊富な井戸水の存在が指摘されています。
政庁兼邸宅として築かれた聚楽第。茶事や宴会などでこの地の水を用い、さまざまな客人をもてなした事でしょう。
そんな天下人をも魅了した水を用いて、今日もお品物をお作りしています。