佐賀平野の豊かな大地で丹念に育てられた「佐賀県産ヒヨクモチ」そのきめ細やかな粘り気と、ふくよかな甘い香りから、最高級品との呼び声高い品種です。
当店ではその中でも「神埼」と言う土地を指定し、JAさがを通じた契約栽培で仕入れを行っています。吉野ヶ里遺跡を擁し、『肥前國風土記』にも登場するこの地域は、古代から続く一大穀倉地帯。まさに京都の多彩な祭礼を飾るに相応しい「もち米」であると言えるでしょう。
実はこの神埼とのご縁も大正時代から。シベリア出兵に端を発する米価の暴騰を受け、各地で米騒動が発生。供給難から米を扱う菓子業界も打撃を受ける事になりました。この時、より良質な糯米を求めて辿り着いたのが「神埼の肥前もち」でした。
以来、農家さんとのつながりを大切にし、現在に至ります。